観葉植物がリビングにあると、それだけで癒しの空間が出来上がります。
話題のエアプランツなら、育てるのに土もいらないから、コバエが湧く問題や、室内が土で汚れる心配も全くいりません。日差しがさんさんと注ぎ込む明るい環境も、毎日水をやる必要もありません。
エアプランツを育てて、リビングに観葉植物の4ある素敵な空間を作ってみませんか。

エアプランツとは、熱帯や砂漠地帯の樹木や岩などにくっつき、着床しながら、空気中の水分などを取り込んで生育する「チランジア属」の植物のことを指します。
土を必要とせず、空中から水分や養分を吸収して育つ植物なので、“エアプランツ”と呼ばれています。

直射日光が当たらない、風通しのよい場所を好むので、リビングで育てるのにぴったりです。
土に植えつける必要はなく、間違えて土に植えてしまうとすぐに枯れてしまうので気を付けましょう。
テーブルの上、かごの中、棚の上など、どこにでも置いて育てることができます。

エアプランツの水やりには「ミスティング」と「ソーキング」の二つの方法があります。

ミスティングは、霧吹きなどで全体に水をスプレーする水のやり方です。
大きなウスネオイデス（スパニッシュモス）などにミスティングするときは、霧吹きなどより、シャワーをかける方がおすすめです。

ソーキングは、エアプランツを丸ごと水の中に4〜6時間ほど浸け込んでおく水のやり方ですが、半日以上も浸け込んでしまうとエアプランツが窒息してしまうので、浸け込み過ぎには気をつけましょう。

エアプランツの気孔が開くのは夜だけなので、エアプランツの水やりは夜に行うのが一般的ですが、水切れが続くと昼でも水分を吸収するので、乾かし過ぎに気づいたときは、夜まで待たずに水やりをしましょう。

熱帯地方原産のエアプランツは耐寒性が弱いのですが、実は高温多湿にも弱い植物です。
気温が高い時期に昼間水やりすると、蒸れてカビが繁殖してしまったり枯れてしまったりすることがあるので、夏場は昼間の水やりは避けましょう。

エアプランツの表面には、白い毛「トリコーム」がびっしり生えていることがあります。
トリコームが多い品種ほど乾燥に強く、トリコームがなかったり少なかったりする緑色が強い品種ほど水を好みます。

エアプランツのミスティングは、週に1〜3回軽く霧吹きするのが目安ですが、エアプランツのカールが強くなってきて、根や葉が茶色に枯れてきたら水が不足しているので、量も回数も増やしましょう。
ソーキングは月1回程度行うのが目安です。

エアプランツの水やりをしたあとは、しっかり乾かして、好きなところに簡単に飾ることができます。おしゃれなガラス容器に入れるだけで飾ることができ、夏の素敵なインテリアになります。

フィギュアやミニチュア雑貨との組み合わせも相性抜群です。

流木にエアプランツを活着させ、窓際やテーブルに置くだけであなただけのインテリアができます。壁にかけることで絵画とは違った立体的なアートとして存在感のあるものに変わります。
流木や板はアクアリウム店や園芸店でも販売されていますので、自分のリビングに合うものを探すのも楽しさがありますね。

また、貝殻などとの組み合わせをすると「夏らしさ」を演出してくれるアイテムにもなりますし、ガラス容器に飾ると透明感が出て神秘的な印象を出すこともできます。

額縁の中にエアプランツを入れ、飾ってみるのも面白いです。小さな額縁であれば100円ショップでも気軽に手に入れられるので、初心者の方は挑戦してみるのもいいかもしれません。

小さな緑ひとつでリビングの印象が簡単に変えられるので、わざわざ大きな家具を動かして模様替え……なんて手間もなく、気軽に楽しめるのは嬉しいですね。

エアプランツの成長はゆっくりですが、だんだんと大きく育っていきます。
土に植えることはありませんが、根も伸ばします。品種により色や大きさは異なりますが、鮮やかな花も咲かせるので、部屋の中で美しい花が咲き進む姿を楽しむことができます。

エアプランツはとても軽いので、針金で簡単に固定したり、フックに引っかけたり、生きているインテリアとしてお部屋の中どこにでも手軽に飾ることができます。

日々の成長を楽しみながら、シーリングライトに吊るしたり、へご板や流木などにくっつけたり、壁にかけたり、自分だけのスタイリッシュなインテリアとしても楽しんでみましょう。